アクリル酸流出による海洋生物や人への影響を調査【韓国タンカー転覆】

アクリル酸流出による海洋生物や人への影響を調査【韓国タンカー転覆】
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アクリル酸流出による海洋生物や人への影響を調査します。山口県沖でアクリル酸を積んだタンカーが転覆した事故については、現在のところアクリル酸の流出は確認されていません。しかし、1か月以上も転覆したままタンカーは放置されているため、いつアクリル酸が流出してしてもおかしくありませんよね。アクリル酸ってどんな薬品なのでしょうか?

もし、アクリル酸が海に流出してしまったら、どのような影響がでるのか気になりますよね。

今回は、アクリル酸流出による海洋生物や人への影響を調査します。

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アクリル酸とはどのような薬品?

アクリル酸は、アクリル樹脂(透明性と耐衝撃性を併せ持つプラスチック)の原料として使用されています。

また紙おむつなどの高吸水性樹脂の原料やレーザープリンタ用トナー、接着剤などとして使われていて、以下のような特徴があります。
 
▪酢酸のような刺激臭のある無色の液体
▪引火点は51℃
▪重合しやすいため、市販されているものには重合防止剤が含まれている
▪重合熱は大きく、発火・爆発のおそれあり
▪コンクリートを腐食させる程の強い腐食性を有する
▪水やエーテルに溶ける
▪有機溶剤によく溶ける

アクリル酸流出による海洋生物への影響【韓国タンカー山口沖転覆】

海洋生物のイカ

もしタンカーのアクリル酸が海に流出した場合、海洋生物への影響は以下のことが考えられます。

  • アクリル酸は水に溶けやすく、水生生物に対して有害な影響を及ぼす可能性
  • 特に藻類などの微生物に対して影響が大きく、生態系における基礎的な食物源が損なわれる可能性
  • 魚類やその他の海洋生物も、アクリル酸の影響を受ける可能性があり、生存や繁殖に影響を与えることが懸念

アクリル酸流出による人体への影響【韓国タンカー山口沖転覆】

人体模型

もしも、アクリル酸が人体に入った場合、以下の影響が出ることが考えられます。

  • アクリル酸には刺激性があり、経口摂取すると腐食性を示す
  • 海洋生物を通じてアクリル酸が人間に摂取されると、健康への悪影響
  • 特に、海産物を食べることによる直接的な影響が考えられるが、具体的な健康影響については、アクリル酸の濃度や摂取量に依存

アクリル酸は腐食性を示しますが、具体的にはアクリル酸のような腐食性物質を飲み込むと、その物質が接触した唇から胃までの組織すべてに熱傷(やけど)を負います。吸入によって、肺気腫を起こすこともあります。

【韓国タンカー山口沖転覆】社会経済への影響

アクリル酸が流出することで山口県を中心とした社会経済への影響は以下が考えられます。

  • 流出事故による風評被害が心配され、特に観光業や漁業に影響を及ぼす可能性
  • 山口県は外国人観光客が多く訪れる地域であり、観光特需に水を差すことが懸念

アクリル酸は水に溶ける物質なので、流出した場合の回収が難しいといわれています。環境モニタリングを強化し、アクリル酸の濃度の監視することが重要です。

まとめ

今回は、山口県沖での韓国タンカー転覆事件で、もしアクリル酸流出した場合海洋生物や人への影響を調査しました。現時点では、アクリル酸の流出は確認されていません。もしアクリル酸が流出した場合は、海洋生物だけでなく人体や社会経済への影響もでます。

一刻も早く、引き上げる必要があるのではないでしょうか?日本政府が韓国政府に働きかけることを望みます。

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